『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』ストーリーをネタバレ解説

※ 本ページはプロモーションが含まれています

アニメ

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』をついに観てきました。

感想を書いていきますが、ネタバレを含みますのでご注意ください。

ネタバレレビューとしての矛盾かもしれませんが、もしエヴァが好きで映画に行く予定があるのであれば、ネタバレを観ずに行ってほしいです。

そのくらい良かったです。

映画を観終わった率直な感想

エヴァ作品が本当に終わります

まずはストーリーうんぬんの前に観終わって感じたのは、本当に全て終わってしまったという充実と安堵、そして喪失感でした。

前作から時間も経って、公開延期を何度もしてるのに、観終わった時はもう最後なんだという寂しさでした。

アニメや旧劇が世間で賛否ある釈然としない内容(嫌いな訳ではないです)であったのに対して、シンエヴァは綺麗すぎるほどの終わり方をしました。

アニメや旧劇、新劇のほとんどの伏線を回収していたのも庵野監督がエヴァを捨てずに最後まで愛してくれたからだと思います。

アニメシリーズから迷い、何度も構想しなおし戦ってきた作品だと思いますので、このような終わり方に心から敬意と感謝をします。

エヴァシリーズのキャラクター愛

それとエヴァシリーズお馴染みのキャラクターがとても丁寧に愛された形で描かれていたのが何より嬉しかったです。

エヴァQでは安否不明だった同級生、鈴原トウジ相田ケンスケ、委員長の洞木ヒカリといったメンバーの大人になり成長した姿が描かれます。

他にもQで男前すぎた伊吹マヤもかつてのような笑顔を見せてくれました。

日向マコト青葉シゲル、この2人も健在で、決戦前に拳を突き合わせるところにぐっときました。

このようにアニメシリーズからのエヴァのキャラクター達が最後まで作品を彩っていることも嬉しかったのです。

ストーリーのネタバレ感想

0706作戦

ミサトとリツコ率いるヴィレは「Q」で損傷したエヴァ2・8号機を直すパーツを入手するため、パリのユーロネルフ復元へ向かいます。 

ユーロネルフはマキの所属だったり、2号機の所有権があったりとゆかりがあります。

ユーロネルフを復元しようとするヴィレにネルフがエヴァを送り妨害してきます。

ボスキャラの4444Cが大量の44Bを使い攻めてきます。

これにマリの8号機や戦艦でなんとかしのぎ、マリがエッフェル塔の先端でトドメを刺して

ユーロネルフ復元に成功するのです。

ここまでが先行公開されていたシーンですね。

シンジが立ち直っていく

自分のせいで多数の被害を出した責任とカヲルくんが目の前で死んだトラウマでシンジは心を閉ざしてしまいます。

そんなシンジをアスカがニアサードインパクトの生存者が暮らす第三村に連れて行きます。

そこでかつての同級生だった面々と再会するのです。

鈴原トウジは医者になり、委員長とも結婚して子どもも産まれていました。

大人になりましたが、明るい声を上げて変わっていませんでしたね。

相田ケンスケはさらに重要な存在になっていました。

なんでも屋として働きながら、アスカと共にほぼ同棲みたいな形で暮らしていました。

アスカからは「ケンケン」と親しく呼ばれ、はっ?となった方は多いはずです笑

過去シリーズでそんな流れは無かったし、恋人になったという描写は無いので不明ではあります。

どちらにしろ僕は認めません(笑)

それとアスカがシンジに無理やり食事を流し込ませるシーンは謎に躍動感あったなとふと思いました。

一方レイ(仮)は委員長から挨拶や感情を教えてもらい、田植えなどの仕事をしながら、たくさんの人や動物とも触れ合い自我が芽生えます。

エヴァシリーズ最後の日常シーンであったのですが、レイが「ぽかぽかする」と発言したり、赤ちゃんと優しく触れ合う姿はとても癒されるものでした。

しかし現実は悲しく、許容をこえた感情を覚えたレイはシンジに「ありがとう、さようなら」と残して液状化してしまうのでした。

少しずつ立ち直りを見せていたシンジはこれをきっかけに、再びヴィレのヴンダーへ乗ることを決めたのでした。

ヤマト作戦決行

ヴィレはフォースインパクトを引き起こそうとするネルフの阻止に向かいます。

その名は「ヤマト作戦」

攻撃を受けながらも進撃を続けるヴンダーと2号機と8号機。

フォースインパクトの引き金である13号機を見つけ、アスカは破壊を試みます。

しかし2号機自身のATフィールドで拒まれてしまいます。

ATフィールドを中和するべくアスカは「裏CODE999」を発動し、眼帯を外します。

眼帯を外し、エントリープラグらしきものを出して使徒の力を使います。

しかし、この使徒の力により13号機が起動のトリガーとなってしまいました。

ここでアスカは13号機のアスカ(オリジナル)に吸収されています。

ここが衝撃の事実です。

新劇場版、シンエヴァのアスカはオリジナルのコピー(シキナミタイプ)だったのです。

ゲンドウも

『アヤナミとシキナミタイプは人類補完計画のために用意されたものだ』

と発言しています?

詳しいところは別記事で解説予定です。

シンジ初号機VSゲンドウ13号機

フォースインパクトを止めるべくシンジがエヴァに乗ることを決意します。

しかしニアサードインパクトの被害を受けてる北上ミドリ、鈴原サクラともめることになり、シンジをかばいミサトに当たってしまうトラブルが起きます。

Qでは冷徹でシンジにも厳しく当たっていましたが、ミサトはシンジに対してようやく優しい目を向けます。

ミサトは

『14年前にシンジくんがエヴァに乗らなかったら私たちは滅んでいた。だから私はシンジくんに全てを託す』

全ての責任は私が受け持つとシンジを送り出します。

分かってはいましたが、やはりミサトさんは変わっていなくて嬉しかったです。

そしてシンジは初号機に乗り、父ゲンドウが乗る13号機と対峙します。

初号機には髪の長い綾波レイがいて、

『ごめんなさい、碇くんをエヴァに乗らないで済むように出来なかった』

と謝罪します。

ずっと綾波はシンジのために守っていたのですね。

ゲンドウとマイナス宇宙での戦いを繰り広げます。

学校の教室、ミサトの家などの空間で戦うのですが、何か懐かしい気持ちにさせてくれました。

ゲンドウの目的

ゲンドウの真の目的は妻である綾波ユイとまた一緒になれる世界をつくること。

ゲンドウの回想が流れます。

孤独な存在だったゲンドウを変えたのは、大学時代の綾波ユイ。

彼女を失ってしまったゲンドウは、さらなる孤独感に押しつぶされ、今回の人類補完計画を決めたのです。

そして最後のインパクトにより同化することも目的でした。

息子シンジと距離を取ったのもユイ関連でこうなったみたいですね。

大人になれなかったのはゲンドウだったというところがまたなんとも。

ヴンダーでガイウスの槍をつくる

その頃ヴィレ一向はヴンダーの脊髄部分を利用してガイウスの槍を作ります。

さすがリツコさん。

ヴンダーにはミサトだけが残り、シンジに槍を渡すことに成功しますが、爆死してしまいます。

ミサトさん最後までかっこよかったよ。

ゲンドウは負けを認め、シンジの成長を認め謝罪し電車を降りていくのでした。

シンジが世界書き換える

その後シンジは精神世界に取り込まれていた3人と対話します。

カヲル

『すまない、僕は君の幸せを誤解していた』

さらに加持リョウジが現れ

『シンジくんを幸せにすることによって、あなたが幸せになりたかったのだ』

カヲルはループしていたことが伺えます、そしてその役目を終えたということも。

アスカにはケンスケの声が響いて、

『アスカはアスカだ、それで充分だ』

またケンケンお前か…

しかし絵は浜辺(おそらく旧劇のラストの部分)に切り替わり、シンジが

『ありがとう、僕を好きだと言ってくれて。僕もアスカが好きだった』

ここでデレるアスカ。

いつものアスカですね。

旧劇のシーンであるので、これはオリジナルの惣流・アスカ・ラングレーだと思います。

最後にレイ。

レイはここでいいと言います。

シンジが

『僕はエヴァに乗らない生き方を選ぶ、だからここじゃない君の生き方もある』

レイは受け入れました。

さよなら、全てのエヴァンゲリオン

シンジはガイウスの槍でエヴァを破壊しようとします。

ここで母である綾波ユイの存在を感じとります。

ユイがシンジに代わりエヴァを破壊していきます。

現実世界に戻り、マキと再会。

そして8号機も破壊されました。

『さよなら、全てのエヴァンゲリオン』

エヴァに乗らなくていい世界

ラストシーンです。

向かいの駅のホームにはレイとカヲルらしき人物、さらにアスカも見えます。

大人になったシンジがマリと駅のホームで再会してDSSチョーカーを外してエンディングです。

これが文字通りのエヴァの無い世界。

エヴァの呪縛から逃れた世界なんだと思います。

これを想定すると、シンジやレイはただの同級生なのかもしれませんし、赤の他人なのかもしれません。

アスカがケンケンと一緒じゃなかったのだけはよかったですが、もしかしたらシンジとも繋がりが無いかもしれませんね。

とにかくそこは想像におまかせなんでしょう。

これがシンジの望んだ書き換えられた世界ということで、エヴァシリーズは完全に終わりだと思われます。

最後に

シンエヴァのストーリーに関するネタバレと感想でした。

実際2時間半詰め込まれているのと、伏線回収の多さ、まだ考察が欲しい部分と整理ついてはいません。

細かい設定をはぶいてしまっているので、また改めて用語や謎については記事をまとめようと思います。

是非エヴァが好きな人、興味がある人には観て欲しい、終わらせてほしい作品だと思いました。

最後までありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました