シネマート新宿で行われた、映画「泣く子はいねぇが」の舞台挨拶にを観に行ってきました!
舞台挨拶のレポートと映画の魅力をご紹介します!!
是枝裕和監督が太鼓判を押す佐藤快磨のPデビュー作品
映画『泣く子はいねぇが』は是枝裕和監督が代表を務める映像制作者集団「分福」が担当しています。
そんな是枝監督が太鼓判を押す佐藤快磨監督。
佐藤監督の劇場デビュー作品でありながら、サン・セバスティアン国際映画祭でオフィシャルコンペティション部門に正式出品された作品です。
舞台挨拶レポート
コロナ対策として検温や消毒は徹底されていました。
マスコミも含めて会場は満員となっていました。
舞台挨拶は
佐藤監督
仲野太賀 たすく役
吉岡里帆 ことね役
寛一郎 志波役
の4名でした。
佐藤監督は少し緊張されていましたが
「僕が現場の経験が1番少ないけど、全てのスタッフやキャストの皆さんが技術と情熱を注いでくれた作品。」
と力強く話していました。
たすく役の仲野太賀さんは
「なんて素晴らしい脚本なのかと思った。滑稽に見えるけれど愛おしく深い。ナマハゲ”によって色々なものが共存している奇跡的なラストシーンを演じたいと思った。自信作であり大切な作品。」
と熱く語りました。
ことね役の吉岡里帆さんは
「私自身母親になったことがないのでゼロからのスタートとなりました。母になるってこんなに大変で苦しいことだと役を通して体現できたと思う。実際に赤ちゃんとの撮影になったので、とにかくこの子を守らなきゃとなりました。」
と母性溢れたコメントでした。
志波役の寛一郎さんは
「秋田での撮影は仲野太賀さんと毎日温泉に入ってセリフ合わせをした。納得して温泉を出て翌日の撮影に臨むも、監督からダメ出しでボロボロになって帰ってくる。」
と撮影の熱量も伝わるエピソードを語りました。
イベントでは子どもの時の写真とエピソードを語る趣向の変わったコーナーもありました。
仲野太賀さんは母親と保育園に着いても別れられず泣き出してしまうエピソード。
吉岡里帆さんは映画村で祖父と一緒に写る写真。
お化け屋敷がほんとに怖かった(今でもちょっと怖い)エピソード。
寛一郎さんは母親のおっ○い離れが出来ず、怖い顔をおっ○いに書いてもらったと。
これに吉岡里帆さんが共感してたのに笑いました。
映画レポート(ちょいネタバレあり)
映画のあらすじは
主人公のたすくは、大人になりきれず社会にも馴染めない若者。子供が生まれてもなお父親の自覚がなく、「ナマハゲ」で大失態を犯し、家族を置いて逃げるように上京する…
映画の冒頭からたすくとことねの夫婦間は不穏な空気が出ており、描かれてはいませんが余程たすくのだらしなさが積み重なっていたのかと想像させます。
ナマハゲの大失態とはお酒で酔っ払い、全裸で街を走りTV中継に映り込んでしまいます。
まぁそこまでするとナマハゲとしての価値観が損なわれてしまいますし、ことねどころか地元からも批判ものですよね。
そうしてことねは離婚を決断し、たすくは逃げるように東京へ行ったというところです。
2年の歳月が経ち東京での生活も中途半端なたすく。
そんな時に親友の志波からことねの現状を聞きます。
いてもたってもいられなくなったたすくは地元に戻り、ことねを探し、一からやり直そうと決意をします。
しかしことねはすでに別の決断をしていました。
この先からラストシーンまでは劇場で観てほしいと思います。
公開したらまたまとめるかもしれませんが。
まとめ
映画は「分福」作成ということで全体的に是枝テイスト。
BGMはシンプル、会話はリアリティがあり、セリフ以外の間も意味ある演出となっています。
ナマハゲはなかなか迫力ありでした。
たすくのような人物や生き方って誰でもしてしまうというか、考えたり逃げ出したくなったりすると思います。
どうにかしたいと思ってはいる。
心の中でそう感じながら、動き出せない、勇気が出せない。
何か全てたすくを悪く見れないようなそんな気分にもなりました。
たすくの生き方やことねの生き方を、自分の生き方と比べて考えたいなと思いました。
コメント