『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のネタバレ記事となりますのでご注意ください。
アニメシリーズ、旧劇では惣流・アスカ・ラングレー。
新劇、シンエヴァでは式波・アスカ・ラングレー。
アスカの名前が変更されたのはそこまで大きくピックアップされず謎のままでいました。
しかし今回シンエヴァでアスカの秘密が明かされました。
それはただ単純な名前変更ではなく、式波アスカはクローンだったという事実です。
より詳しく解説します。
惣流アスカがオリジナル、式波アスカはクローン
見出しのタイトル通りです。
改めてまとめると
アニメシリーズ〜旧劇場版
惣流・アスカ・ラングレー(オリジナル)
新劇場版〜シンエヴァ
式波・アスカ・ラングレー(クローン)
となります。
エヴァ旧劇で惣流アスカは最後にシンジを拒むような描写=新世界(新劇場版)へ行くことを拒否したと思われます。
一方「破」で式波アスカが登場してきますが、性格に変化があるという事実しか今まではわかりませんでした。
シンエヴァになり初めて、ゲンドウが
『アヤナミタイプとシキナミタイプは人類補完計画のために用意されたものだ』
と話し、式波アスカはクローンであったと分かります。
式波アスカはクローンですが、アヤナミタイプのような量産型では無かったと思われます。
シンエヴァでは式波アスカが
「昔はあんた(シンジ)のことが好きだった」
と発言したり、「破」で食べていた弁当の記憶があったり、「Q」でシンジを殴ろうとした理由をあらためて問いただしたりと式波アスカのクローンは「破」〜シンエヴァまでは同じものだとわかります。
性格からも分かる惣流と式波の違い
名前が変わってからアスカの性格も変わってしまったとファンは当時から言っていました。
それが意味ある設定変更なのであったのが凄いですね。
惣流アスカの性格
- プライドが高い
- 承認欲求が強い
- 社交性がある
- どちらかというとヤンデレ
式波アスカの性格
- プライドが高い
- 孤独に振る舞う
- クール
- どちらかというとツンデレ
どちらもプライドは高いですが、惣流アスカは積極的に立ち回ったり、周りからアイドル的に扱われるのも喜んでいました。
それに比べて式波アスカはクールで孤独な場面が目立ちました。
しかし惣流アスカのようにミサトともめたりすることはなく、「破」ではミサトと話せてスッキリしたなどと物腰が柔らかくなった印象も受けます。
過去の生い立ちも変わっている
上記の性格というところに直接影響があると思われるのは、生い立ちの部分です。
惣流アスカ
- エヴァとのシンクロ実験中の事故で母親が正気を失い、我が子と認識されなくなった
- 母親から得ることのできなかった承認欲求と愛情を深く求めるようになる
式波アスカ
- マイナス宇宙内にて語られる回想ではそもそも両親の存在を知らない
- シンジのファミリーに嫉妬する
このように過去も違う記憶となっていますので、そこから性格も形成されていると思われます。
もちろん式波アスカはクローンとしてのプログラムなんだと思いますが。
式波アスカは変わってないのに何故ケンケンを選んだのか
式波アスカは「破」からシンエヴァまで変わっていないと説明しました。
ですが、シンエヴァを観て誰もが驚く、ケンケンこと相田ケンスケとの関係です。
なぜ恋人に近い関係になっているのか?
そもそも式波アスカのシキナミタイプにはアヤナミタイプのような
『第3の子どもに好意を抱くようにプログラム』
が内蔵されている可能性があります。
その結果、式波アスカはシンジのことが好きだった(本人が発言したように)ことは事実です。
しかし「Q」からシンエヴァまで14年の歳月が経っています。
式波アスカが「私が先に大人になってしまった」とマリに漏らすように、性格にも大きな変化があったと考えます。
シンジがいない間にケンスケがアスカを支える存在になっていたものと思います。
式波アスカ自身、クローンというプログラムに関して何らかの抵抗があったのかもしれません。
13号機に存在したアスカは惣流か式波か?
マリに13号機にはアスカの魂があるから助けてとシンジは頼まれました。
実際シンジは13号機でアスカと対面し、
「僕を好きだったと言ってくれてありがとう。僕も好きだった。ケンスケによろしく」
と伝えます。
これにアスカはデレたリアクションするのです。
あれ、このアスカはどういう意味でデレてるの?
舞台も旧劇ラストの浜辺っぽいし、赤のプラグスーツ着てるし、どちらのアスカなの?
こう感じると思います。
推測になりますが、このアスカは
式波アスカを取り込んだ惣流アスカだと思われます。
シンエヴァ中盤でフォースインパクトを阻止するために13号機の破壊に向かい、シキナミシリーズのオリジナル(惣流)と出くわして取り込まれてしまいました。
その2つの魂が残った状態だと思われます。
上記で説明した旧劇で残された惣流アスカは
、そのまま残っていた為、赤のプラグスーツをまとったままでした。
さらに赤のプラグスーツが破れていたのも、身体が成長した、もしくは時間の経過によるものだと推測できます。
そしてシンジの好きだと言ってくれてありがとうに反応してるのは式波アスカとしての記憶もあるからです。
結果としてアスカとの関係をきっちりと締めたことになります。
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最後に駅のホームでシンジとマリが話すシーンでアスカの姿も見ることができます。
そこには相田ケンスケの姿は無いので、関係がどうなっているかは分かりません。
シンジとの関係も持っているのか赤の他人なのかも分かりません。
ですが、エヴァのいらない世界線でもアスカは存在し生きていることが分かりました。
それだけでとても嬉しいですね。
まとめ
以上がアスカの惣流と式波の謎についての考察です。
この内容が全て正しいとは思いませんし、いろんな解釈があっていいと思います。
そしてそれがエヴァの楽しさであります。
何かまた発見があれば更新したいと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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