「シン・ウルトラマン」に関するネタバレ記事となっておりますので、ご注意頂けたらと思います。
「シン・ウルトラマン」は初代リブート作品であるため、あらゆる話が詰め込まれています。
劇中に登場するザラブ星人もそんな初代作品からの知的生命体です。
物語のテンポが早いため、劇中では何をしていたか分からなかった方もいらっしゃると思います。
ザラブ星人とは何なのか?初代とシンで変化があるのか解説させて頂きます。
「シン・ウルトラマン」としてのザラブ星人
巨大不明生物「禍威獣」に対する組織「禍威獣特設対策室専従班」、通称「禍特対」(カトクタイ)の前にザラブ星人が現れて政府に交渉を求めてきます。
友好的な態度で話すザラブ星人でしたが、「ウルトラマン抹殺計画」を提案してきます。
政府や世間はウルトラマンが人類の味方であると感じながらも、その正体や行動が未確認の状態でした。
ザラブ星人は禍特対の神永がウルトラマンの正体と知り、ベーターカプセル(変身アイテム)を奪うために拘束します。
神永がベータカプセルを持っていなかった為(バディの浅見に託していた)、ザラブ星人はニセウルトラマンとなって街を破壊する計画に移ります。
ウルトラマンに対するヘイトが向けられ始め、ザラブ星人の思惑通りになってきます。
そんな中、神永が残した手がかりを頼りにバディの浅見が救出。
ウルトラマンに変身し、にせウルトラマンとなったザラブ星人を倒すのでした。
初代ウルトラマンとしてのザラブ星人
ザラブ星人が登場するのは初代ウルトラマンの第18話「遊星から来た兄弟」です。
名前の由来は「ブラザー」のアナグラムであり、地球人の兄弟だと名乗るわけです。
科学特捜隊の基地にも出入りするようになり、友好的な態度を見せてきます。
しかしそれは偽りであり、ザラブ星人はにせウルトラマンとなって街を破壊しはじめます。
ウルトラマンの信頼をなくし、人類の信頼関係を壊すことがザラブ星人の策略なのでした。
ザラブ星人はハヤタ隊員(ウルトラマン)のベーターカプセルを奪おうとしましたが、ハヤタ隊員が持ち忘れていた為に失敗。
ハヤタ隊員はホシノ少年に救出され、見事本物のウルトラマンとして復活し、にせウルトラマンのザラブ星人を倒すのでした。
キャラクターの変化はありますが、初代の内容をそのまま生かした内容なんですね。
ザラブ星人の目的
作品の内容からもわかると思いますが、ザラブ星人の目的は他の文明を滅ぼすことです。
初代では「凶悪宇宙人」という別名も存在します。
平和的に友好関係を結ぶと思わせておいて、不平等な条約を結びます。
国家、人類同士を争わすことによって、破滅への道に導こうとしていたのです。
電子データを普及・改ざんなど自在に行うことができるなどの頭脳、催眠術、変身のような能力があるなど、厄介な力を持つ外星人だとわかります。
ザラブ星人が選ばれた理由と魅力
ザラブ星人が人気であるのは確かですが、なぜ選ばれたのでしょうか?
理由と魅力についても解説していきます。
ザラブ星人が選ばれた理由
理由として企画・脚本の庵野秀明さんのことがあげられます。
円谷プロ作品庵野秀明セレクションDVDにて、ウルトラマンのベストエピソードにザラブ星人の回を選んでいます。
ザラブ星人を好きだと公言もしているので、思い入れを自ら作品に表現したかったのでしょう(職権濫用ですが笑)。
比べて感じたと思いますが、ザラブ星人の物語はそのままで現代版に移植したのがわかります。
作品へのリスペクトが感じられるものとなっています。
ザラブ星人の魅力
「シン・ウルトラマン」で言うと、ザラブ星人もメフィラス星人も詐欺師のような知的な侵略者ではあります。
どちらも気味の悪さはありますが、ザラブ星人は自作自演で人類を最初から下に見ているようなところに侵略の外星人らしさがあります。
偽物になって仲間同士で争ってもらうという少し端的な考えなのも、支配する気満々で悪どさが出ています。
それでも自作アプリ(?)作ったり、ペラペラとしたフォルムと喋りに可愛さがあったりするのが魅力だとも思います。
戦闘力に置いてはウルトラマンには敵わないため、逃亡しようとするのも外星人の本能的な部分が垣間見えて良いですね。
まとめ
以上が「シン・ウルトラマン」のザラブ星人についての解説でした。
初代の話を知っていた人には、懐かしさや愛ある形に嬉しくなったと思います。
またザラブ星人を知らなかった人も、知的な外星人の魅力を感じ取ったと思います。
ぜひ興味を持った方は初代の作品もチェックして頂けたらと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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