この記事は「劇場版 呪術廻戦 0」のネタバレとなりますのでご注意ください。
物語終盤、戦闘に敗れた夏油傑(げとう すぐる)の元へ五条悟(ごじょう さとる)が現れます。
夏油は戦うことを諦め、五条と話をします。
会話の最後に五条があるセリフを吐き、夏油は少し驚いた表情で
「はっ、最期くらい呪いの言葉を吐けよ。」
と苦笑いをして、五条からトドメをさされます。
セリフは劇場版では無音になっています。
ちなみに原作である「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」(0巻)でもセリフは無音の演出です。
この記事では五条のセリフについて考察していきます。
まずは結論(五条のセリフは何だったのか?)
このセリフについては様々な考察がありますが、原作者の芥見先生が0巻のなかで発言しているセリフと発表(公式ファンブック)しています。
ここから推測されるセリフとして有力なものがいくつかあります。
「1人は寂しいよ。」
「おかえり。」
「僕の親友だよ、たった1人のね。」
この3つが有力ですが、個人的な結論としては
「僕の親友だよ、たった1人のね。」
と思われます。
セリフの意味とは?
上記でも説明したように
「僕の親友だよ、たった1人のね。」
と結論を出しましたが、なぜこのセリフか考察します。
五条のセリフに対して夏油は驚いた表情を見せ、さらに苦笑いしながら
「はっ、最期くらい呪いの言葉を吐けよ。」
と反応しています。
呪いの言葉を例えるなら、
- 許さない
- 憎んでいる
- 恨んでいる
などがあげられます。
夏油としてはそんな言葉を吐かれてもおかしくないと思っていたのに、意外な言葉で嬉しかったor恥ずかしかったのだと推測します。
そうなると、「おかえり。」「1人は寂しいよ。」も言葉としては充分なのですが、今回着目したいのは呪いというところです。
劇場版では乙骨憂太(おっこつ ゆうた)は折本里香(おりもと りか)のことを愛情からくる呪いで縛っていました。
里香の事故の時に乙骨が
「死んじゃダメだ。」
という言葉で縛ってしまっていたのですが、自らの命を里香に捧げると告げたことで、呪いの呪縛が解けました。
五条は
「愛ほど歪んだ呪いはない。」
と発言したように、愛情からくるエネルギーが1番の呪いとわかります。
愛とは恋愛以外にも存在します。
五条はたった1人の親友(親愛)という言葉で夏油に対して呪いの言葉を放ったのだと思います。
五条なりに愛=呪いの言葉を表現していたのです。
ちなみに夏油が気づいていませんが、
呪い=気づかれないようにかけるもの
なので、呪いという表現が成立します。
五条と夏油の関係性(まとめ)
劇場版または原作の0巻では、五条と夏油についての関係性がそこまで書かれてはいません。
仲の良い同級生だったのだろうなー
くらいにしか伝わりませんが、五条と夏油の関係性がわかるエピソードはコミック8巻途中から9巻まで描かれています。
アニメだと2期の前半がこのエピソードになるのではないかと予想します。
夏油は「呪術は非術師を守るもの」と発言するくらいの正当な呪術師でした。
また実力もかなりのもので、五条も認めていた存在です。
そんな五条と夏油のエピソードを是非コミックで読んでいただきたいです。
それから五条のセリフと夏油の会話を思うと、少し切なくなります。
また映画もより楽しめるようになるかと思います。
以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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