「シン・ウルトラマン」に関するネタバレ記事となっていますので、ご注意頂けたらと思います。
2022年5月13日に「シン・ウルトラマン」が公開されました。
「シン・ウルトラマン」のクライマックスでは光の星からゾーフィが登場し、宇宙にゼットンが現れます。
最後の戦闘も割とあっけない形で終わってしまい、ついていけなかった方も多いと思います。
この記事ではそんなゾーフィとゼットンについて解説していきます。
「シン・ウルトラマン」としてのゾーフィとゼットン
映画のストーリー後半からの流れです。
ウルトラマンはメフィラス星人と対峙していましたが、そのメフィラス星人があっさりと退散してしまいます。
そのきっかけこそ「光の星」の監視役の「ゾーフィ」が地球へ来たためでした。
「光の星」はウルトラマンの生まれ故郷です。
ゾーフィは人類は1度消えなければならないという決定事項(人類は危険な進化及び生物兵器としての転用の可能性があるため)を伝えて、銀河系を消滅させられる最終兵器「ゼットン」を稼働させます。
ウルトラマンはゾーフィに星に戻るよう促されるますが、それに反対して人類のために自らゼットンを破壊しようと試みます。
巨大な姿と強力な力のゼットンにはなすすべなく、ウルトラマンは負傷し地球の海へ。
神永は意識不明の状態で入院してしまいます。
絶望的な空気が流れますが、神永は禍特対対策室の滝にゼットン対策のための持ちうる知識を託していました。
滝は世界の学者たちと協議を重ね、ゼットンを破壊するための唯一の作戦を導きます。
意識を取り戻した神永は滝から作戦を聞き、再びウルトラマンへと変身してゼットンの元へ向かいます。
四次元の空間を生み出した一瞬の隙にウルトラマンがパンチをきめ、見事ゼットンは消滅。
しかし、ウルトラマンも巻き込まれる形で別次元へと吸い込まれてしまいました。
そこに再びゾーフィが現れ、ウルトラマンに問います。
「そんなに人類が好きになったのか、ウルトラマン」
ウルトラマンは自らの命を引き換えに本物の神永の命は戻してほしいと告げます。
ゾーフィはそれを認め、地球では無事に神永が目を覚ますのでした。
「初代ウルトラマン」としてのゾフィーとゼットン
ゼットンが登場するウルトラマン第39話「さらばウルトラマン」が元ネタです。
宇宙より謎の円盤群が地球に飛来してますが、科特隊が対応し迎撃。
しかし、大型の円盤機のみ取り逃してしまいます。
一方では科特隊の基地に宇宙人が潜入し、岩本博士になりすまして基地を破壊します。
攻撃すると宇宙人はゼットン星人の姿になり、「ゼットン!」という断末魔をあげて倒れます。
やがて大型の円盤が再び現れて、中から巨大なゼットンが登場。
ハヤタ隊員はウルトラマンに変身し、ゼットンとの戦いを始めます。
ゼットンの力は強大で、必殺のスペシウム光線も簡単に吸収されてしまいました。
ゼットンは波状光線を放ち、カラータイマーを破壊されたウルトラマンは静かに倒れます。
ウルトラマンの死を確認したゼットンは科特隊の基地を攻撃。
科特隊は岩本博士が発明したばかりの新兵器「無重力弾」を撃ち込むことに成功し、見事ゼットンを倒すことに成功します。
その頃、ウルトラマンの元へ光の国より宇宙警備隊隊員「ゾフィー」が現れました。
ウルトラマンは自分の命と引き換えにハヤタ隊員を生き返らすことを望みます。
ゾフィーの持ってきた命により、ハヤタ隊員はウルトラマンと分離。
ハヤタ自身のウルトラマンの記憶は消えますが、無事に命を吹き替えします。
ハヤタ隊員は科特隊と共に、宇宙に帰っていくウルトラマンを見送るのでした。
ゾーフィとゾフィーは同じ?なぜ名前が違うのか?
シンと初代はほぼ物語の流れは同じです。
ですが、光の星からやってくる監視役の名前が「ゾーフィ」と「ゾフィー」と微妙に異なります。
わざわざ変えているのは「あるネタ」を元にした遊び心からだと思われます。
実は初代が放送されていた当時、ある出版社がいち早くウルトラマンを取り上げたいがために、誤った記事を掲載します。
その内容が「悪の宇宙人ゾーフィが怪獣ゼットンを操る」という見出しです。
お察しの通り、これはゾフィーとゼットンが混同してしまったから起きたミスです。
これはウルトラマンマニアにはお馴染みのネタで、シンではうまくこれを遊び心として取り入れたのだと思います。
シンでは光の星の決定事項としてゼットンを連れてきたゾーフィが、急に悪者に見えてしまいますね(笑)。
また、有名なセリフも初代から使われています。
- 初代→「そんなに地球人が好きになったのか」
- シン→「そんなに人間が好きになったのか」
シンのゼットンが怪獣でなくなった理由
ゾーフィの元ネタでも説明したように、マニアネタに寄ったシナリオになったからため、怪獣としてのゼットンが出なかったと思われます。
それでも「ウルトラマンが負ける」「人類がゼットンを倒す」といった話はそのまま表現された形です。
ですが、やっぱり怪獣ゼットンとの戦闘や最終決戦のあっさり感は映画としてちょっと寂しいかなとは個人的に感じます。
もちろん初代でもガバガバな設定や都合の良い展開もありますので、シンでもこのテンポ感が重視されたのかなと思ったりもします。
まとめ
地球侵略の生体兵器から天体制圧用最終兵器へと変貌したゼットン。
その姿は変われど、人類にとっての大きな脅威であることには変わりませんでした。
初代のゼットンによる圧倒的な強さは当時の子どもたちにはトラウマものだったと思います。
ぜひ機会があればそちらもチェックしてみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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