「シン・仮面ライダー」の『オーグメント』とは何なのか?(ネタバレ解説)

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ネタバレ考察

この記事では「シン・仮面ライダー」の劇中に登場する用語である『オーグメント』について解説していきます!

物語のネタバレが含まれますので、映画未視聴の方はご注意ください。

解説の前にお伝えしたいことですが、この『オーグメント』を知るには『プラーナ』という用語も重要になってきます。

事前に下記の記事を読んでいただけると、より詳しく理解しやすいと思います。

それでは解説していきます!

「オーグメント」とは何なのか?

「オーグメント」を一言で表すなら

まずは端的に『オーグメント』とは何なのか?シンプルにお伝えします。

『オーグメント』とは「プラーナ」を移植された改造人間のことです。

「プラーナ」とは簡単に説明すると、生命エネルギーを表しており、生命そのものの魂のことを指しています。

「シン・仮面ライダー」の舞台では主に昆虫の「プラーナ」を身体に取り込み、超人的なエネルギーを得ています。

SHOCKER側の敵だけでなく、仮面ライダーもいわば『オーグメント』の一人なのです。

「オーグメント」になるには?

オーグメントになるには「オーグメンテーション手術」が必要になります。

「オーグメンテーション」では主に昆虫の「プラーナ」を使用していますが、これも実は理由があります。

植物も言ってしまえば生命なのですが、かつて植物と人間で手術したところ、その人間はまもなく死んでしまったようです。

実験を繰り返し、昆虫が1番整合性が取れたという経緯があるようです。(チップスカードにて)

そして「オーグメンテーション」には危険なリスクがあり、精神が暴走して力が制御できなくなります。

本郷猛はこの力に悩まされていました。

また、本郷が「腹が減らない」というセリフの通り、人間にある欲求さえも消えてしまうのだと思います。

それとSHOCKERの下級構成員も簡易的なオーグメンテーションを受けています。

下級構成員とはベレー棒を被り、仮面で顔が見えないあの集団です。

下級とはいえ、人外の力を持っているんですね。

「オーグメント」の種類は?

ここでは「シン・仮面ライダー」本編に登場したオーグメントをご紹介します。

仮面ライダー第1号、第2号をのぞくSHOCKERの上級構成員で見ていきます。

クモオーグ

物語ではルリ子の父である緑川弘を殺し、ルリ子を連れ去ったオーグです。

クモオーグは「仮面ライダー」のオリジナル版に登場した蜘蛛男がモデルであり、緑川弘を殺したことやライダーキックで倒されるところはオリジナルに基づいています。

コウモリオーグ

SHOCKERの生化学主幹研究者であり、その翼で自由自在に飛び回ったり、高速移動も可能。

ルリ子を「バットヴィルース」で操ろうとしたが、プラーナシステムのプログラムを書き換えていたルリ子には効きませんでした。

上空へに逃げるものの、変形したサイクロン号を使った本郷に追いつかれて倒されます。

サソリオーグ

猛毒を扱う能力も、特殊部隊の前ではあっけなく倒されてしまいました。

ハイテンションな口調とセクシーな見た目、そして女優の長澤まさみが演じていたことが今作1番の「サプライズともいえます。

シン・仮面ライダーのスピンオフコミック『真の安らぎはこの世になく』では重要なキャラクターとして描かれている分、劇場版でのあっけなさは少し寂しく感じるところです。

ハチオーグ

SHOCKERに所属していた頃のルリ子とは友人関係であり、ヒロミと呼ばれていることから、初代『仮面ライダー』でルリ子の親友だった野原ひろみが元ネタだと思われます。

住民を洗脳していたのは、ハチオーグの洗脳システムによる影響でしたが、本郷の策略でサーバーごと破壊することに成功すします。

戦闘員のプラーナを吸収したハチオーグは本郷と直接対決することになり、高速移動や特製の日本刀で翻弄するも、最後は本郷により敗北。

ヒロミはルリ子へ複雑な心境を打ち明けるも、政府の男たちにより発砲されとどめを刺されてしまうのでした。

K.K(カマキリ・カメレオン)オーグ

カマキリとカメレオンにより合成オーグメント。

攻撃的な性格と透明になるといった特殊な能力を持っています。

K.Kオーグの不意打ちにより、ルリ子に致命傷を負わしますが、最後は一文字により倒されてしまいます。

チョウオーグ

その正体はルリ子の兄のイチローであり、サナギから覚醒した姿がチョウオーグです。

また、仮面ライダー第0号でもあります。

チョウオーグの目的は人類の全ての魂を現実とは異なる空間「ハビタット世界」へ転移させることを計画していました。

「ハビタット世界」とはプラーナ(魂)だけが存在する世界であり、嘘偽りのない空間とも言われるが、同時に自我も保てない地獄の世界であるとされているところ。

チョウオーグはプラーナを超能力にように操り、本郷と一文字が協力して戦っても歯が立たない戦闘力の持ち主です。

最後は一文字の頭突きにより、イチローのマスクが破壊されます。

素顔をさらけ出したイチローに本郷のマスクを被せて、ハビタットプログラムの阻止とルリ子のプラーナにより魂と再会します。

自らの過去の記憶と向き合い、「ルリ子が信じた人間を信じることにする」と告げ泡へと還っていきました。

まとめ

以上がオーグメントとは何なのか?という解説記事でした。

初代では怪人という改造人間であり、その謎と気味の悪さでは初代の方が魅力的かもしれません。

ですが、より現実とリンクさせたこの設定も奥深くて面白いと思っています。

それとシン・仮面ライダーではオーグの1人あたりの出番が少ないのがちょっと残念だなというのが感想です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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