「ONE PIECE」の劇場版15作目で、原作者尾田先生がプロデュースする「FILM」シリーズとしては4作目となる「ONE PIECE FILM RED」。
この記事では作品のおすすめポイントと知るべきこと(ちょっとマイナス面)をご紹介します。
少しネタバレな部分もありますが、ストーリーの本質部分には触れていません。
映画が気になるけど、観に行くかどうか迷っている方に読んでほしい記事となっています。
「ONE PIECE FILM RED」のあらすじ
まずは簡単にあらすじから。
世界中から愛される歌声の持ち主「ウタ」。
素性が明かされていなかったウタだったが、音楽の王国「エレジア」でライブが開催されることになり、市民や麦わらの一味を含めた海賊、海軍まで集結し注目を集めていた。
ライブ中にウタとルフィが接触し、ルフィからウタはシャンクスの娘だという衝撃の事実が明かされることになる。
謎の多いシャンクスと、新キャラ・ウタの過去に触れたエピソードとなっています。
「ONE PIECE FILM RED」おすすめポイント
それでは映画のおすすめポイントをご紹介します。
原作含めて無かったシャンクス率いる赤髪海賊団の活躍
この映画の1番の魅力はシャンクス率いる赤髪海賊団の活躍だと思います。
重要なシーンで登場してきているシャンクスですが、現状そこまで露出は多くはありません(もちろん最終章では出てくると思いますが)。
ですが、この映画ではシャンクスの戦闘シーン+セリフがかなりのボリュームで描かれています。
正直、シャンクスの扱いとしてはほんの数シーンと回想くらいかなと思っていましたが、さすがタイトルを背負うだけあってしっかりと登場します。
これだけでこの作品を観る意味があると思いますよ。
この後、訪れるかわからない麦わらと赤髪の共闘(ネタバレ)
こちらは少しネタバレ気味ではありますが、麦わら海賊団と赤髪海賊団の共闘が観ることができます。
より詳しいことを話してしますと、実際には直接顔を合わせているわけではありません。
ではどういうことかと言いますと……
ウタの能力と覇気がカギとなります。
シャンクス以外の赤髪海賊団も戦闘に加わり、原作やオリジナル含めて描かれていないシーンがたくさん観られます。
現在は原作では赤髪海賊団の動向や目的など謎が多い状態です。
同じ海賊である以上、この先ルフィたちと共闘があるのかも不明なので、貴重なシーンになるかもしれません。
音楽と映像による迫力ある作画とウタの魅力
ウタという新キャラの能力上、その名の通り「歌と音楽」が劇中に多く含まれます。
この映画の特徴だと思うので、特にこだわっている感じが見受けられました。
シーンのコンセプトに合わせた曲と、それに連動させた作画。
今までのワンピース映画では無かったタイプの試みだと思います。
歌唱こそ全てAdoさんですが、作曲と振り付けは豪華なメンバーが揃いました。
【楽曲提供】
- 中田ヤスタカ
- Mrs.GREEN APPLE
- Vaundy
- FAKE TYPE.
- 澤野弘之
- 折坂悠太
- 秦基博
【振付・振付監修】
- MIKIKO
「ONE PIECE FILM RED」を観る前に知るべきこと
知るべきこととは主にマイナス面についての説明です。
決してこの作品にケチをつけたいわけではないですし、個人的には好きな作品ではありますが、客観的な視点で観ると気になる部分もあります。
その点について触れておきます。
劇中による歌唱パートが多め
ウタが中心の物語なのでしょうがないですが、歌唱パートが劇中の途中に入ってきます。
その曲数が7曲(主題歌含む)ということで、人によってはテンポ感を気にしたり、映画を楽しみたいのにライブを観に来ている気分だなと感じるかもしれません。
歌唱パートも戦闘シーンの演出だったりしているので、映えるところはもちろんあります。
ただ、全曲adoさんなので(adoさんが悪いのではなく)、曲数的にしつこさが若干あるようにも思えてしまうのです。
好きな人にはかなり嬉しいと感じる反面、興味ない勢がどう思うかというのがポイントです。
このへんは好みが出てしまうのは致し方ないとも思います。
ワンピースを知らない人向けではない
この映画はワンピース初心者向けではありません。
戦闘シーンや歌唱パート、物語としては楽しめると思いますが、過去キャラクターが多いので、関係性が理解できてないと置いてかれてしまいます。
また、関係性からわかる感動できるところも逃してしまうのはもったいないと思います。
どうしてもワンピースは100巻越えの作品なんで、原作予習してから~とは言いにくいですし、この部分を読んでおけばOKというのも難しいです……
ルフィとシャンクスの回想エピソードなどありますが、あまり関係性に触れる説明(命の恩人、悪魔の実など)が語られません。
言えることは原作未読勢には辛いかなという感じです。
1つの救済措置としては、特典の「40億巻」には簡易的なキャラクター相関図が載っているので、そのあたりを前後で読むといいかなとは思います。
特典の「40億巻」はオタク向けの冊子
映画の入場特典として「40億巻」というコミック風の冊子が数量限定で300万部配布されます。
「40億」という数字はシャンクスの懸賞金からの由来です。
こちらの内容ですが、割とマニア向けな内容です。
特別なエピソードの漫画が収録されているのではなく、キャラクター設定とイラスト、劇中歌の歌詞がメインになります。
尾田先生の描き下ろしなので、ワンピースが特別好きという方にはたまらない内容です。
特に謎が多い赤髪海賊団のメンバーも今回詳しく描いています。
性格や武器の特徴にも触れているのは割と最新の情報なのではないでしょうか?
それとウタの幼少期から現在に至るまでの細かい年表や設定が載っていますので、観賞後に読むとより深みが増すかもしれません。
全体的な内容としてはワンピース好きなオタク向けなので、人によってはあまり特典に焦る必要はないかと思われます。
ちなみに第2弾特典もすでに発表されています。
まとめ
以上となります。
すでにこの作品は過去作品以上の反響があると思います。
ですが、賛否両論としての反響なのがなんとも言えません。
「商業的」という形で見られてもいるようです。
逆を言うと、お金をしっかりかけている作品なのでクオリティは高いです。
後はこのコンセプトを人によって、どう受け止めるかの問題かと思われます。
この記事が作品の参考に少しでもなれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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