現在「ジャンプ+」で連載中の「タコピーの原罪」ですが、タコピーというキャラクターの可愛らしさとアンバランスな鬱展開のストーリーが話題です。
そんな「タコピーの原罪」で鬱作品の魅力を知ってしまった人におすすめしたい鬱作品を厳選してみました。
作品としては「タコピーの原罪」よりも重い作品がありますので、読む際は自己責任でお願いします。
おすすめ鬱作品7選(初級~中級)
惡の華
まずは鬱作品の王道とも言える「惡の華」。
あらすじは文学少年・春日高男が放課後の教室で見つけた佐伯奈々子の体操着を盗んでしまうところから始まる。
盗んだ瞬間をクラスから嫌われている仲村佐和に見られてしまったことから、春日と仲村の奇妙な関係が生まれていく。
あらすじを聞いた時は王道青春ものか、コメディよりかななんて思いましたが、そんな表現に着地できないようなほど複雑な気持ち悪さが胸に残ります。
しかし、言葉にできないような青春がそこに映し出されておりとても美しくも見えます。
流れの変わる2部を含めたからこそ文学的な面白さも感じます。
462円
ぼくらの
こちらもアニメと含めて「鬱作品」の王道として名前が上がります。
「少年・少女がロボットを操縦して地球を守る」
これを聞くと特撮やヒーローものをイメージしまいますが、そうではありません。
ロボットが起動するための対価は理不尽にも選ばれた少年・少女の命です。
そして戦うべき相手を知ったときにさらなる苦しみを知ることになります。
鬱作品ですが、登場人物のそれぞれのエピソードには温かい気持ちになれます。
605円
ライチ光クラブ
この作品は80年代の伝説の劇団「東京グランギニョル」の舞台を漫画化したものです。
美少年たちと「光クラブ」と名付けられた秘密基地、そして1人の少女。
現代の作品で生み出せないようなアングラ感がいいんですよね。
非日常なエンタメとして面白いですが、どこかスッキリはしない鬱々しさが残っていきます。
ちなみにグロ耐性が無いかたは注意が必要。
1,408円
おやすみプンプン
タコピーの原罪の作者が好きな作品としてあげている作品です。
「おやすみプンプン」を知っていた方は、どことなくキャラクターやストーリー性から似た空気を感じていたと思います。
ですが、より狂気に満ちた描写が満載なので、多少好みは分かれるのかもしれません。
どことなく胸に残るモヤモヤしたもの、そして愛しくなるものから抜け出せない鬱作品となっています。
555円
ヒミズ
映画化や舞台化もされている作品です。
ろくでもない両親の元に生まれ、不遇ながらも「普通」を夢見る少年住田。
そんな住田のことを救いだそうとする少女茶沢。
恐怖や不安、追い込まれていく描写はホラー漫画のようにも感じます。
普通でありたいに反して壊れていく姿に、やるせなくなる鬱作品です。
0円
最終兵器彼女
ありきたりなラブコメの空気からの衝撃の展開。
というよりタイトル回収からのスタートにしたことで、終わりに向かうことへの切なさがよぎります。
こんな世界線は想像できない、不完全で感情移入できない人もいるかもしれません。
ですが、ただ異質な世界だからこそ美しくはかなく見えるのです。
ラフな空気の中にキツイシーンも散りばめられていますが、巻数も少なく読みやすい作品となっています。
605円
ねこぢる大全
今は亡き天才漫画家ねこぢる先生の全作品をまとめた作品です。
キャラクターの可愛さと残酷な描写が絶妙でクセになります。
ねこぢる作品で思うことは、何にもなしの残酷さだけじゃなくて、目を背けてきたことへの痛烈な切り口にも見えるんですよね。
著名人ファンの多い作品ですが、それなりにトラウマ作品とも言えますので読む方はご注意を。
2,619円
おすすめ鬱作品3選(上級編)
なるたる
ご紹介した「ぼくらの」の作者である鬼頭莫宏先生の作品です。
個人的にはえぐさや救われなさではこちらの方が上だと思っています。
物語は小学6年生の玉依シイナが「竜の子」という生き物のホシ丸に出会うところから始まります。
そこから話は大きくなり、世界の破壊と存続をかけた戦いになるのですが、その枠だけに収まらない重い話なんですよ。
特に主人公が明るいのが騙しポイントだと思っていて、展開の辛さを誰も予想できないと思います。
この話と関連で出てくるトラウマワードに「のり夫解体」「試験管」「ミミズジュース」などもあって、これが多くのトラウマを生んでいることでも有名です。
660円
少女椿
ねこぢるなどと同じ、いわゆるガロ系の代表作品です。
ここまでアニメ、実写化などもされています。
貧しい家に生まれ、母親も亡くした少女みどりは山高帽のおじさんから声をかけられます。
おじさんを頼りに向かった先は異形の芸人が働く見世物小屋だったのでした。
とにかく現代では(現代じゃなくても?)規制が入りそうなシーンやセリフが続きます。
エログロが多いので、このようなタイプが苦手な人は読みきるのはキツイかもしれません。
物語は中盤から以外な展開にも進んでいきますが、結末への流れにまた苦しさを感じると思います。
ちなみにアニメや実写もクオリティ高いので、そこから入るのもおすすめです。
ミスミソウ
田舎町の中学校に転校してきた主人公の春花は、クラスメートからいじめを受けていた。
次第にエスカレートし、春花の家が火をつけられ家族が殺されてしまうのだった。
冒頭から最後まで基本的に救いのない内容です。
登場人物は闇をそれぞれ抱えていて、その暴発で悲劇を招いていきます。
主人公が復讐していく展開ではあるのですが、そういう面はまだエンタメ性(言い方は悪いですが)があると思います、非現実な感じもあるので。
ただし綺麗には終わってくれません。
主人公の行動は許されたものではないですが、胸の痛みだけを残して物語は終了してしまいます。
ハードな内容に忘れがちですが、「いじめ」「復讐」というのがテーマです。
決してフィクションで流せないところが、やはり鬱作品なのではないでしょうか?
440円
まとめ
以上となります。
タコピーの原罪が好きな人も楽しめるような、こじれた鬱作品をご紹介させていただきました。
鬱作品の魅力を知った人は沼のように、鬱作品にのめり込んでいくと思います。
ただし、注意してほしいのは気分が悪い時や体調が悪い時には読まないようにしてください。
どうしても気分が落ちますので、あくまで鬱の世界観を楽しむよう心がけてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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