この記事では週刊少年ジャンプで連載していた「チェンソーマン」の人気と魅力について解説します。
すでに第1部が完結し、2022年には第2部とアニメ化が放送される予定となっています。
コミックのアニメ化による人気爆発というのは、最近のトレンド的な流れではありますが、アニメ放送前にも関わらず世界的な熱狂が起きています。
2021年度の「HARVEY AWARDS」の「Best Manga」部門にノミネート、「ICv2」の掲載にて発表されたデータでは、2021年12月のアメリカにて販売のグラフィックノベル作品のトップ20に4巻分がランクインしています。
もちろん日本でも人気があるので「鬼滅の刃」「呪術廻戦」に続く作品となるような気もします。
それではなぜ海外から人気があるのか、「チェンソーマン」の魅力と一緒に考えてみます。
スピード感ある予想のできないストーリー
まずは、なんと言っても物語のスピード感じゃないでしょうか?
とにかく物語のテンポが早いのですが、ストーリーは斬新な切り口や構成だったりします。
脳死状態でも読めるのですが、考察や伏線ポイントも多いです。
「意味がわからない…」「理解できない」と悪い沼に落ちると、苦手意識が出てしまう人もいるかもしれませんね。
日本では小説のようなドラマチックさを好みますが、海外ではド派手な展開が好まれそうなのがイメージがあります。
そういった意味で海外支持がより高いのかもしれませんね。
登場人物の魅力
登場人物のキャラクター性やデザインも魅力的です。
悪魔や魔人がメインでもあるので、インパクトある濃いキャラクターも多いと思います。
メインヒロインのマキマさんのデザインや雰囲気は日本人寄りの好みかと思えば、海外でもかなり人気あるのは凄いですよね。
「チェンソー」ってイメージだとホラー系の怪物が多いなか、主人公としてメインにいるのも新しい気がします。
結構ゴアな描写も多い
戦闘シーンも含めて流血や血しぶきなどの描写も多めではあります。
ただ、最近の漫画は鬼滅や進撃でも当たり前のように描かれるので、このあたりは許容範囲だと思います。
それと特別惨いシーンはそこまで無いのかなって印象です。
「あっ、首が飛んでった」
くらいのテンションで描かれていますので。
主人公がデンジだから成り立つ
日本の漫画の主人公って、冒険家で正義感が強くて、優しいっていうのが王道ですよね。
でも「チェンソーマン」の主人公デンジは違うんですよ。
デンジはとにかく欲に忠実で、デビルハンターになった時の目的は「マキマさんの胸を揉むこと」ですから笑
さらにマキマさんがなんでも願いを叶えてくれると聞いて、デンジはさらに〇〇〇なことをするために本気になります。
パワーちゃんの胸を揉んだ時は、なぜか萎えてしまってたり、急に人間臭くなって面白かったです。
男と喧嘩するときは股間ばかり蹴ろうとしたり、男らしくないところもまた良いんですよね。
そしてとにかくデンジは壊れてます。
というかネジがぶっ飛んでます。
でもそれは人間味がないわけじゃなくて、むしろ親近感さえ覚えてしまいそうなところもある、狂った主人公なんですよ。
欲に忠実で、弱さも見せて、しつこく生きていこうとするところが魅力です。
海外では少しクレイジーな主人公だからこそ、特に好まれているのかもしれませんね。
台詞だけじゃない表現力
作者である藤本タツキ先生の画力もポイントだと思います。
特に台詞がないところ、あえて表情だけにしているところもよく見てほしいです。
それとページ一面に広がるように見せる描き方、これはコミックならではの迫力の表現だと思います。
海外ではもちろん翻訳されて出版されてはいますが、台詞のニュアンスは多少異なるところもあるでしょう。
しかし、絵の魅力はどこでも共通で伝わるはずです。
個人的に物語にスピード感があるのは、この迫力ある絵の見せ方も重要なんだと思っています。
まとめ
以上になります。
なぜ「チェンソーマン」が海外人気があるのか、漫画の魅力も紐解きながら解説しました。
アニメも「MAPPA」が製作とあって、すでに国内も海外も期待値が膨らんでいます。
作品性として、アニメオタク勢以外の大衆受けをするかは不明ですが、人気は確実に上がっていくと思います。
アニメと漫画の第2部を楽しみに、新しい話題を待ちましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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