ふかわりょうさんの最新エッセイ集「世の中と足並みがそろわない」を購入しました。
発売日当日に即重版が発表されるほどの注目をされているこの作品の魅力をお伝えします。
自分の個性を見つめ直せる
ふかわりょうさんの着眼点は独特で、良い意味で常識にとらわれず、悪い意味でめんどくさい(笑)、そんなところに目線を置いています。
普段は当たり前のように見過ごしてたことに独自の感性で切り取り、あーそんな考え方もあるのかと思わせてくれます。
気にしすぎ、考えすぎ…
なんて捉え方をする人もいるかもしれません。
しかし実際私達は生きているなかで、常識だからとかみんながやっているからという世論に流されがちだと思います。
そうして個性や考え方を押し殺して逃げてしまっているかもしれません。
今の生き方が窮屈に感じる人こそ、自分の個性を深く見つめ直せる作品だと思います。
本が苦手な方にも読みやすい
内容がもちろん面白いというのはありますが、本がスルスルと読めていくのです。
ロケットマンとしての音楽活動やラジオをやっているのもあるからでしょうか。
文章もリズミカルでワードセンスも独特。
言葉も柔らかく丁寧で、ふかわさん本人の人柄や繊細さが表れています。
そんなところが肩の力を抜いて読めるような文章になっていると感じました。
ちょっと疲れたなとひと休みしつつ読んだり、休日に音楽かけながらまったりと読むのに最高です。
歪だけど愛しくなれる
エピソードのテーマとしてたくさんのワードが出てきます。
略称
スマホの画面
戦隊ヒーロー
ラジオ
わざわざ
隙の効用
良い意味で斜め上な目線でとても面白いです。
そんななかでもふかわりょうさんと関わってきた人物達のエピソードはより愛しさがあります。
タモリさんや出川さんに内村さん。
そしてふかわさんのご両親。
ふかわさんがとても愛されているのが伝わってきます。
そしてふかわさん本人もまたそんな人達をリスペクトしてるのが。
まとめ
ロケットマンのラジオ最終回に500人のリスナーが夜明けの六本木に集まったというエピソードがあります。
ツイッターでは本を探すファンとふかわさんのエゴサによるリプで盛り上がっています。
世の中と足並みがそろわない
そんな足並みが実は少し心地よいと感じながら、この本と共にふかわさんは愛され続けると思います。
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