12月11日にぴあアリーナMMで行われた「NUMBER GIRL」の解散ライブである『無常の日』に参戦してきました。
そこまで上手く文章で表現できませんが、この熱量を記録シリーズとしてレポートしておこうと思います。
再結成と再解散の理由
ご存じだと思いますが、NUMBER GIRLは2002年に1度解散したことがあります。
ベースである中尾憲太郎が別の音楽をやりたくなったという理由からであり、4人で話し合った結果として解散を選びました。
そして再びNUMBER GIRLを再結成した理由は向井秀徳が「ライジング(北海道のフェス)でやりたい、稼ぎたい」と酔っぱらってメンバーに電話したとされています。
他に「若い世代がNUMBER GIRLを知ったり、聴いたりしてくれているが、それを今見せることができていない」「そんな若者へ見せることがバンドとしての責任ではないか」と語っていました。
後者の理由はファンには嬉しい内容であり、現に再結成後のライブでは幅広い世代が集まっていました。
再解散の理由は「ライジングでのライブができたこと、それなりに稼げたこと」。
それぞれのメンバーが別の音楽活動をするなか、4年間も活動していたことはありがたいと思う。(ライブを見る機会としても)
ちなみに解散ライブ直前に「スッキリ」で生演奏を行ったが、その時に中尾は「新曲も作りたかったけど、(向井が)聞かないから」と言ってました。
1度は脱退を申し入れたメンバーが新曲を作りたいという気持ちになっているのもファンには嬉しかった内容です。
「無常の日」ライブレポート
会場である、ぴあアリーナMMはキャパ1万2000人ほど。
見切れ席や立ち見席も販売されていたり、当日もSNSでチケット探しを見かけるなど、ほぼ満員の状態だったと思います。
転売対策で身分証明書のチェックもしっかりとされていました。
周りの客層を見てみると、男女関わらず、メンバー世代から若い人もまでたくさんいました。
まさに向井秀徳が発言した再結成の目的が達成できたということですね。
リアルタイムで見ていた人もいると思うと凄いなって。
ここからはセトリが前後しますが、ライブのエピソードごとに記していきます。
「透明少女」4回
これはTwitterでもトレンド入りした内容です。
「透明少女」はナンバガをそこまで知らなくても、この曲は知っているというくらいの代表曲。
セトリ的には2曲目、17曲目(1部ラスト)、24曲目、31曲目(ダブルアンコール)と演奏されました。
最初の透明少女から観客のテンションは高かったのですが、ライブへ馴染んできたのと、終盤への盛り上がりで、演奏ごとにリアクションも熱量も上がっていたと感じます。
まさかの2部構成
結構ハイペースでライブをやっていたので、1時間半~2時間くらいと思っていましたが、最終的には31曲の3時間という内容。
途中、向井秀徳が「今日はブレイクダウンがあります、これは休憩じゃないぞ、気をつけろ(?)」
という言葉があり、メンバーがステージからはけて、モニターから懐かしいナンバガの写真が映し出されます。
写真のラストが12月11日の当日に撮ったプリクラ(みんな盛れてる)(仲いいな)というオチもありつつ、再びライブがスタート。
2部もがっつりなセトリで、2公演をまとめたような作りだったと思いました。
「ドラムス、アヒトイナザワ」
ナンバガ定番のドラムの入り方である「ドラムス、アヒトイナザワ」ですが、5回ありました。
個人的に「ドラムスアヒト…」からの「OMOIDE IN MY HEAD」が好きで(2002札幌音源の影響)、期待ししゃうのですが、その流れは1回だけでした(笑)
自分のようなお客さんもきっと多かったと思いますね。
映画館で観ている皆さんへ
1番多かったMCは「福岡県博多区からやって参りましたNUMBER GIRLです」(12回くらい)でしたが、映画館でライブビューイングしている方に向けても、ちゃんとカメラ目線でやっていました。
ある意味普段見れないようなレアな映像とMCでした。
声出しOKだったとは
正直知らなかったのですが、マスクありなら歓声OKだったとのこと。
ライブハウスじゃないのと、自分のように知らない人もいたからでしょうが、もうちょっと大歓声のようなボリュームにしたかった。
自分も声を張り上げたかった(OMOIDEの時はテンションで「オイ!」と言ってますが)。
それでも曲間でのファンのヤジを久々聞いた気がします。
「新曲つくれー」「また稼ぎたくなったら再結成しろよ!」
という愛あるのが多かったですね笑
久々に一体感あるライブを味わえたし、解散ライブがこれで良かったです。
タバコにビールに
見れて良かったのは向井秀徳のタバコ4本同時吸い。
アリーナでもやるんだと興奮と心配を感じました笑
ちなみに後半には葉巻も吸い出しています。
それとビールも4本飲み切っていましたね。
飲み切ると同時に当たり前のようにおかわりビールをスタッフが持ってくるのがシュールでもありました。
これは私だけな感想かもしれませんが、ビール飲むたびに何故か声が出ているような気もしました笑
向井秀徳の奇行
タバコ4本もおかしいですが、まだまだあります。
「U-REI」の間奏中に謎のゴム人形を取り出し、腕やら足を伸ばし始めます。
さらに田渕ひさ子や中尾憲太郎にも引っ張らせたり笑
田渕ひさ子のギターシールドもぶち抜いて逃げたり、中尾憲太郎のエフェクターを踏んだりと奇行を繰り返していました。
今日解散するんだぞ?(笑)と思いながら、ずっと楽しんでいましたよ。
解散後の告知
解散ライブで解散後のメンバーのスケジュールを告知するバンドはNUMBER GIRLくらいじゃないでしょうか笑
しっかり4人とも発表し、なぜかこんなタイミングで向井秀徳以外の声が聞けると思いませんでしたが笑
この空気くらいがナンバガらしくて好きですけどね。
ダブルアンコールは客電全灯で
ダブルアンコールまでありましたが、これはほんとに構成になかったのだと思います。
アンコール終わりに「乾杯」と言ってましたし、客席の明かりも完全に点いていました。
それでも鳴りやまない拍手で、出てきてくれたのは嬉しかったですね。
それも向井秀徳は「客電は点いたままでいいです」と言って、メンバーもファンもお互いがしっかり見れる中での「透明少女」は最高でした。
NUMBER GIRL
向井秀徳の声はそんなに出ていないし(昔からかもしれないが)、アヒトイナザワも再結成の時に技術面で悩んだり、やはり20年は大きいのだと思います。
それでも確かにNUMBER GIRLとしての演奏であり、さらなる尖り方をした迫力のライブでありました。
それぞれの音楽活動で成熟し、振り切ったエネルギーをとにかく感じました。
こんなにもおしゃれで、かっこよくて、痛みがある音楽はNUMBER GIRLというバンドにしか出せないと思っています。
まとめ (セトリ)
以上がレポートになります。
最後は単なる個人の感情的感想になってしまい、すいません。
私がNUMBER GIRLを知った時はとっくに解散していましたし、札幌の音源やバンドでコピーしたり、ナンバガが遠くの存在として聞くことしかできませんでした。
だからこそ、この再結成はほんとに生きていて良かったと感じていました。
それも新宿ロフトで再結成ライブ、そしてこの解散ライブを見れたことは一生響いていくと思います。
きっとまた稼ぎたくなって、再結成してくれると信じています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ライブセットリスト
- 大あたりの季節
- 透明少女
- OMIDE IN MY HEAD
- ZEGEN VS UNDERCOVER
- 鉄風鋭くなって
- EIGHT BEATER
- DESTRUCTION BABY
- NUM-AMI-DABUTZ
- CIBICCOさん
- 桜のダンス
- 水色革命
- TRAMPOLINE GIRL
- YOUNG GIRL 17 SEXUALLY KNOWING
- delayed brain
- MANGA SICK
- U-REI
- 透明少女→BREAK TIME(盛れてるプリクラ)
- BRUTAL NUMBER GIRL
- 裸足の季節
- 喂(ウェイ?)
- 排水管
- 転校生
- 日常に生きる少女
- 透明少女
- TATTOOあり
- タッチ
- I don’t know
- (ENCORE.1)はいから狂い
- IGGY POP FAN CLUB
- トランポリンガール
- (ENCORE.2)透明少女
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